一般泌尿器科
一般泌尿器科について
一般泌尿器科では、腎臓、尿管、膀胱、前立腺など、「尿の産生から排尿までの尿路」(泌尿器)に関係する臓器、そのすべての診療を行います。対象の臓器の形態が男性と女性とでかなり異なるため、男性だけの病気もあれば、女性に多い病気もあります。女性に多い病気は、当院では主に女性泌尿器科で診療いたします。
当院は、都営地下鉄大江戸線 麻布十番駅からすぐですので、六本木や広尾、青山、白金高輪からもアクセス良好です。
気になる症状がございましたら、どうぞお気軽にご来院ください。
泌尿器科の対象となる主な疾患
頻尿、夜間頻尿、尿道炎、腎盂腎炎、前立腺炎、精巣上体炎、前立腺肥大症、尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石など)、陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)、STD(性感染症・性病)(クラミジア感染症、淋菌感染症、尖圭コンジローマなど)、腎細胞がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣腫瘍 など
患者様に多く見られる症状・お悩み
- 尿が出にくい、出ない
- 尿に勢いが無い
- 尿に血が混じる
- おしっこが近い、回数が多い
- 夜間、何度もおしっこに起きる
- 尿が残っている感じがする
- 尿が漏れる
- おしっこに血が混じる
- 足がむくむ
- 腰や背中が痛む
- 腎臓の辺りが痛む
- お子様の夜尿症(おねしょ)が治らない
- 尿道から膿が出た
- 血尿やたんぱく尿を指摘された など
男性の悩み
- 睾丸や陰嚢が腫れた
- 陰茎、陰嚢が痛む
- 陰茎、陰嚢がかゆい
- 亀頭、包皮に水疱やイボができた
- PSA(前立腺特異抗原)値が高いと言われた
- 男性更年期障害のような気がする
- 勃起力が低下した など
泌尿器科で扱う代表的な疾患
前立腺肥大症
前立腺肥大症は、男性に特有の臓器である前立腺(男性の膀胱の近くにあって尿道を取り囲むクルミ大の腺組織))が肥大して尿道を圧迫したり、前立腺の筋肉が過剰に収縮して尿道が圧迫されたりするために、尿が出にくくなるなどの排尿トラブルを起こす疾患です。
前立腺が肥大する原因は、はっきりとは解明されていませんが、男性ホルモンの働きや生活習慣病、食生活などが関係すると言われており、一般的に加齢と共に前立腺肥大の症状が増加することが明らかになっています。80歳以上になると、80%以上の方が前立腺肥大症になると言われます。
主な症状としては、尿をする回数が多い(1日8回以上)、急に尿がしたくなって、がまんが難しい、がまんできずに尿をもらす、夜中何度もトイレに行く、尿が出にくい、などがあります。
治療としては、まずα 遮断薬などによる薬物療法が行われ、十分な効果が出ない場合は手術療法が検討されます。
過活動膀胱(OAB)
過活動膀胱は「急に我慢できないような尿意が起こる」「トイレが近い」「急にトイレに行きたくなり、我慢ができず尿が漏れてしまうことがある」などの症状を示す病気です。医療機関を受診して一般に初診時に行われるのは問診です。問診以外には、膀胱の状態を調べるための検査を行うこともあります。排尿に関連した症状があるからと言って、必ずしも過活動膀胱とは限りません。他の病気の可能性も含めて確認するための検査です。初診で行う検査は、主に、腹部エコー検査(残尿量の測定)、血液検査、尿検査などです。これらは比較的簡単な検査です。過活動膀胱の検査にはほかに、尿流測定、パッドテスト、ストレステストなどがあります。治療には薬による治療と、薬を使わない行動療法などがあります。
前立腺がん
前立腺がんの発がんメカニズムは明らかになっていませんが、食生活の欧米化や加齢、男性ホルモンの影響があると言われています。前立腺がんは進行が遅く、その多くは尿道や膀胱から離れた場所に発生します。また、がん特有の症状が無いため、がんが膀胱や尿道を圧迫し、排尿トラブルなどが出てから気づくことが多い疾患です。前立腺がんは進行すると、がん細胞が骨やリンパ節に転移しやすく、稀に下半身麻痺などの症状が現れます。そのため、自覚症状が現れる前の発見と治療が大切です。定期的にがん検診(PSA検診)を行うことをお勧めします。
精巣腫瘍
精巣腫瘍にかかる割合は10万人に1人程度とされ、比較的まれな腫瘍です。しかし、他の多くのがんと異なり、20歳代後半から30歳代にかけて発症のピークがあり、若年者に多いのが特徴です。実際に20歳代~30歳代の男性では、最もかかる数が多い固形腫瘍(白血病などの血液腫瘍以外の腫瘍)とされています。
精巣腫瘍の主な症状は、片側の精巣の腫れや硬さの変化です。しかし、多くは早期には痛みを伴わないので、かなり進行しないと気付かないケースが少なくありません。また、精巣腫瘍は比較的短期間で転移(がんが、離れた臓器に移動して、そこで増殖すること)を起こすため、転移によって起こる症状によって、もともとの病気である精巣腫瘍が見つかることもあります。転移した部位により症状は異なり、例えば、腹部リンパ節への転移の場合では腹部のしこり・腹痛・腰痛などが、肺への転移の場合では息切れ・せき・血痰などが挙げられます。
精巣腫瘍は進行が速く、転移しやすい特徴があります。そのため、精巣腫瘍が疑われる場合には、まず病気のある側の精巣を摘出する手術を行います。そして手術で取り出した組織を顕微鏡で調べてから(病理組織学的診断)、その後の治療方針が立てられます。
前立腺炎
急性(細菌性)前立腺炎
急性前立腺炎は、多くは大腸菌などの細菌による感染で炎症を起こし、高熱(発熱)や排尿困難、排尿痛や残尿感、頻尿症状、全身倦怠感を招きます。同時に膀胱炎を発症することも多く、抗菌薬の点滴や内服薬で治療を行います。
慢性前立腺炎/慢性骨盤内疼痛症候群(CP/CPPS)
慢性前立腺炎はあまり一般的な病気ではありませんが、20~40代に多い病気です。ストレスや長時間のデスクワークなどが要因とされており、症状は会陰部(えいんぶ)不快感・排尿時排尿後の痛み・射精時射精後の痛み・精液に血が混じるなど様々です。症状により治療も様々ですが、症状が改善するまでに数ヶ月かかることも珍しくありませんので、患者さんと医師の協力のもと気長に治療を行うことが大切です。
膀胱炎
膀胱炎は、多くは大腸菌などの細菌による感染で発症し、発熱はありません。1日に10回以上トイレに行くような頻尿になり、残尿感や尿の終わりに下腹部に響くような痛みが起こります。また、尿が白く濁ったり、血尿が出たりします。特に、尿道が短いために菌の侵入しやすい女性に発症が多く、主に抗菌薬で治療を行います。近年、耐性菌や淋菌・クラミジアなどのSTD(性感染症・性病)の原因菌による発症もあるため、しっかりとした検査と治療を行うことが大切です。
膀胱がん
尿路がん(腎盂、尿管、膀胱)の中で、膀胱がんが最も死亡数が多く、7割以上を占めます。罹患(りかん)数でも膀胱がんが一番多く、尿路がん全体の約半数を占めます。膀胱がんは、膀胱鏡検査を行えば、ほとんどは診断がつきます。尿にがん細胞が落ちているかを調べる尿細胞診も有効な検査です。膀胱がんの外科的な治療には、大きく分けて2つの方法があります。ひとつは、腰椎麻酔をかけて膀胱鏡で腫瘍を観察しながらがんを電気メスで切除する方法(経尿道的膀胱腫瘍切除術:TUR-BT)、もうひとつは、全身麻酔下に膀胱を摘出する方法(膀胱全摘除術)です。
腎臓がん
腎臓がんは初期の段階では、ほとんど症状が現れません。腎臓にできたがんが直径5cmを超えた頃、なんらかの症状が現れ出します。腹部の疼痛・血尿・腹部のしこりが、腎臓がんの三大症状と言われています。腎臓がんは、以前は見つけにくいがんだと言われていましたが、超音波検査やCT検査などの検査技術の発達により、1cm大の小さながんも発見できるようになっています。腎臓がんの検査には尿検査、超音波検査、CT・MRI検査、血管造影検査、腎盂尿管鏡検査などがあります。腎臓がんの治療法には、外科療法、腎動脈塞栓術、免疫療法、化学療法・放射線療法などがあります。
STD(性感染症・性病)
STD(性感染症・性病)とは、性行為を介して人から人へと感染を起こすさまざまな病気の総称です。以前は性風俗店などでの不衛生な性行為による感染が多かったのですが、最近は、傾向として不特定のセックスパートナーとの性交渉やセックスの多様化などにより、ごく一般に広まっています。
逆に、風邪のように喉が痛い(咽頭炎)などの症状でSTD(性感染症・性病)が発見されるケースも見られるようになり、病状は多様化しています。
代表的なSTD(性感染症・性病)は、淋病、クラミジア感染症(非淋菌性尿道炎)、梅毒、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、カンジダによる包皮炎、毛ジラミ症、エイズなどです。思い当たる節のある方や、パートナーがSTD(性感染症・性病)にかかっている方は早めに専門医の検査と適切な治療を受けることが、早期治癒への大事な一歩です。
腎盂腎炎、複雑性尿路感染症
膀胱炎と同様に、多くは大腸菌などの細菌感染によって発症し、腎臓の痛みと38度以上の発熱、嘔気を伴います。細菌の繁殖場所が膀胱の場合は膀胱炎、尿管の上の腎盂に達すると腎盂腎炎となります。また、尿路に結石やがんがある場合に起こる尿路感染症を複雑性尿路感染症と言い、尿路に結石やがんが無い場合は、単純性尿路感染症と呼ばれます。治療は主に抗菌薬で行いますが、症状が良くなっても細菌が残っていることがありますので、再発防止のためにも完治するまでしっかりと治療することが大切です。また、適切な治療を施さなかった場合は、細菌が血液中に侵入し、敗血症となって生命に関わることもありますので、早めの診療が肝心です。
尿路結石症(腎結石、尿管結石など)
尿路結石症は、壮年期(30~40歳くらい)の男性と閉経後の女性に多く見られ、腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる病気です。腎結石(腎臓結石)は、腎臓内に結石がとどまっている間は特に痛みは生じませんが、結石が尿管に移動して、尿管や膀胱などに詰まると、背中にかけての激しい痛みに、吐きけや嘔吐を伴うこともあります。尿路結石症の治療では、まず痛みを抑え、結石が小さいうちは自然排石を待ちますが、大きな結石や自然排石が困難と判断された場合は、体外衝撃波結石破砕手術(ESWL)やレーザー砕石器などを用いた内視鏡手術で治療します。
血尿・たんぱく尿
血尿・たんぱく尿は尿検査(検尿)で診断できます。血尿は、尿中に赤血球がもれ出ている状態で、尿が赤くなくても血尿の場合があります。また、たんぱく尿は尿中にたんぱくが漏れ出ている状態です。どちらについても同様に、病気の無い方では尿中に血液やたんぱくが出ることはありません。そのため、血尿・たんぱく尿が出た場合は、腎臓などの泌尿器に病気のある可能性が高いので、注意が必要です。
前立腺肥大症
前立腺肥大症は、男性に特有の臓器である前立腺(男性の膀胱の近くにあって尿道を取り囲むクルミ大の腺組織))が肥大して尿道を圧迫したり、前立腺の筋肉が過剰に収縮して尿道が圧迫されたりするために、尿が出にくくなるなどの排尿トラブルを起こす疾患です。
前立腺が肥大する原因は、はっきりとは解明されていませんが、男性ホルモンの働きや生活習慣病、食生活などが関係すると言われており、一般的に加齢と共に前立腺肥大の症状が増加することが明らかになっています。80歳以上になると、80%以上の方が前立腺肥大症になると言われます。
主な症状としては、尿をする回数が多い(1日8回以上)、急に尿がしたくなって、がまんが難しい、がまんできずに尿をもらす、夜中何度もトイレに行く、尿が出にくい、などがあります。
治療としては、まずα遮断薬などによる薬物療法が行われ、十分な効果が出ない場合は手術療法が検討されます。
男性更年期障害
更年期障害は女性特有のものではありません。男性でも、加齢による男性ホルモンの低下(LOH症候群:加齢男性性腺機能低下症候群)、心身の過度のストレスなどが原因となって、動悸・頭痛・発汗・ほてり・のぼせ・手足の痺れ・倦怠感・無気力・不眠・うつ・性機能障害など、様々な症状が現れます。
男性更年期障害の診断は主に、問診と採血で行います。治療法は様々ですが、LOH症候群の場合は、減少した男性ホルモンを注射で補充する「男性ホルモン補充療法」が一般的です。まずは一人で悩まずに、ご相談ください。
ED(勃起不全)
ED(Erectile Dysfunction)は、勃起不全または勃起障害のことを言います。完全に勃起できないことだけを指すわけではなく、「勃起に時間がかかる」「途中で萎えてしまう」「満足のいく性行為ができない」と感じる人は、いずれもEDの疑いがあります。年齢を重ねるごとに誰もがなり得る症状で、成人男性の4人に1人、50代以上の男性では2人に1人がEDを有すると言われます。そこには、糖尿病などの基礎疾患が関与しているケースも少なくありません(健康な人と比べ、糖尿病の男性がEDを起こす確率は2~3倍高くなると言われています)。
また近年は、若い方でも、ストレス、精神的な原因からEDに悩むようになる方が少なからずおられます。現在、ED治療には良い薬がいろいろ開発されています(バイアグラ、レビトラ、シアリスなど)。患者様のご要望などを考慮し、最も適した薬を処方いたします。
当院は、個人情報、プライバシーに配慮して診療を行いますので、安心してご相談ください。
クリニック概要
麻布十番の泌尿器科・女性泌尿器科
院長 中村 聡
(医学博士/日本泌尿器科学会認定 専門医)
〒106-0045
東京都港区麻布十番1-7-1
MGB麻布十番5階(1階はファミリーマート)
[TEL] 03-6434-7828
TEL:03-3583-5910 機械式347台
30分200円(一日上限2,200円)
診療時間【受付時間】 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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10:00~13:00 【9:45~12:30】 |
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15:00~18:30 【14:45~18:00】 |
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